日本の政治についてマイアミで語る

マイアミは日本人が少ない。(そして僕は友達が少ない)

人口の圧倒的多数は中南米系で、彼らの主な出身地はキューバ、コロンビア、ベネズエラ辺り。

そもそもアジア系自体が超マイノリティで、世界中に生息すると思われる華僑の人々も、ここマイアミではあまり存在感がありません。チャイナタウンもないですし。

 

だからってわけでもないだろうけど、いろんな人から日本のことを尋ねられる機会は多いです。

物価だったり、人の多さだったり、サッカーのことだったり。

まあ他愛無い世間話に過ぎないのはそうなんだけど、質問を受ける立場としてはできるだけ真摯に答えたいと思ったりします。

数少ない日本人と直接話す機会に、誤った情報を流すのも忍びないもんですから。

 

ただし、これが結構難しい。

今までなんとか誤魔化してきたけど、今日の質問には思わず考えさせられました。

 

それは語学学校の授業の休み時間中のことでした。

先生と話しているうちに、話題が今の日本の首相へと移っていきました。

まあ相手は安倍さんの名前も知らなかったんで、ごく簡単なことを話してたんですけど、

彼は僕に次のような質問を投げました。

 

「ミスター安倍はライトなのか?レフトなのか?」

 

いわゆる右翼か左翼かっつー質問なわけですけど、

僕は右翼って言われてるよーって答えました。

これはまあ問題なくすんなり答えましたよ。

(いやもちろんこれについてもいろいろ意見をお持ちの方はいるだろうけど)

そしたら彼は次にこう尋ねました。

 

「そもそも日本においてライト(右翼)ってのは何を意味するの?」

 

僕はちょっと戸惑いました。

ひとまず「保守的ってことだよ」って答えたけど、そんなの当たり前で

彼が聞きたいのは何に関して保守的なのか、っつー話なわけですよ

 

例えばアメリカだと共和党が保守であり、

軍備の充実、中絶・同性婚の禁止、キリスト万歳、反共(ちと古いし、アメリカの国是みたいなもんだけど)なんかが挙げられます。

 

翻って日本国。

とりあえず外交的には中国や韓国などに強硬な態度を取り、

政治的には「大きな政府」を目指して変化を好まない、といった説明をした気がします。

 

でも改めて考えてみると日本で保守って微妙に馴染まないような気がして。。

みんな保守的といえば保守だし、そうじゃないと言われればそうじゃない気がするし。

もちろんこれは諸外国における保守との対比において、って話ですけど。

 

右翼は天皇陛下万歳の国粋主義者、

左翼は共産主義者。

 

ざっとこんな感じのイメージといったところでしょうか。

 

なんとなく理解しているつもりのものでも、

いざ他人に説明するとなると意外と難しい、そんなつまらない話でした。

 

あと、海外で政治やら宗教について話すのは

ほんとに神経を使う、そんなお話でした。